六文銭の女将が語る浅草の今昔



浅草は食べ物がおいしい町!

女将さん語る浅 草はとにかく食べ物がおいしいところ。どこのお店に入っても"当たり"。老舗のお店もたくさんあるしネ。ワタシも銀座とか出かけることがあるけど、何か食 べたくなると浅草へ帰ってきちゃう。ただ、浅草のお店は接客がイマイチかな?まぁサッパリした気質なんだと思うけど、例えばお店が満席だとするじゃない。 そういうところへ入ると「いっぱいだよ!」この一言で片付けられちゃう。フツー「申し訳ありません。只今、いっぱいでお席が空いておりません」ぐらい言う じゃない?
浅草のお店はそう言う点でチョットね。

仲見世から浅草寺を臨む話は変わるけれど、浅草には「浅草寺」しかない。若い人たちを惹きつけるものがもっと欲しいわね。だけど浅草は「浅草寺」でもってるような町だから、ホント、有り難いわねぇ、「浅草寺」は。

江戸っ子・・・昔に比べて少なくなったような・・・でも人情味は変わらない

さらに語る女将さん浅 草と言えばお祭りも派手だけれど、江戸っ子という感じの人が今は少なくなってきたみたい。何だか、お祭りの時だけ、江戸っ子がワッと出てくる感じ。昔は 「この人は!」っていう人や、目立った人、頑固な人、たくさんいたけれど・・・何ていうか"一様化"しちゃったような・・・ でも人情味は今も変わらないよ。この街の連帯感、特に近所どうしの連帯感はガッチリしてる。
ワタシも街のために働いているけど、そうしたら近所の人たちがウチのお店を紹介してくれたりするの。
逆にワタシも、相手のお店をお客さんに紹介したり・・・ワタシはこの町から出たくない。おせっかいな人が多いけど、やっぱり浅草が一番好きなのよ。

もんじゃは生地(汁)を活かして作らなくちゃダメ!

もんじゃを語る目は本気()です。ウ チの店は25年(2004年現在)になるけど、今、もんじゃ屋さんの中では3番目か4番目の老舗になると思う。最近のもんじゃは値段の高いものも出てきた ね。もともと駄菓子なんだから"安く、おいしく"が基本だと思うけれど・・・ウチは20年間、値段を変えていない。だけどお客さんの嗜好も変わったのね。 キムチ、チーズ、ツナのもんじゃがよく出るわよ。ワタシは、昔からある「桜えびもんじゃ」「そばもんじゃ」なんかが一番おいしいと思うんだけど。だけどウ チのもんじゃを気に入ってくれるお客さんから「どうしても六文銭のもんじゃを食べたい」と言ってくださるんで、"冷凍もんじゃ"もウチで作ってるの。それ をお客さんへ宅配便で送ってあげる。"冷凍もんじゃ"は500円だけど、送料が別に掛かっちゃうんで申し訳ないと思うんだけど・・・この"冷凍もんじゃ" は1日に10個しか作れないの。大変なのよ、これで。

ウチのもんじゃの話をすると、生地(汁)を味わってもらいたい。もんじゃは生地がおいしいの。これを活かさなくちゃ!
だから作るときには具で土手を作っておいて、そこへ生地を注いでもらうの。土手を作ることで、おいしい生地が外へ流れ出ないようにするわけ。こうして作っ たもんじゃが、少し焦げてきたところを食べるとホントにおいしい!具が多ければイイってもんじゃないと思うの、ワタシはね。

真田十勇士エッ?この店の名前の由来?ああ、たまたま「真田幸村」が出てくる小説を読んでただけ。あの人の御紋の「六文銭」を頂戴したのよ。

店内にも十勇士が・・・。
この単純明快さは、やっぱりおかみさんが江戸っ子だから・・・なのでしょうか?



小粋ちゃん写真:六文銭店舗入り口今回の江戸っ子
今回私たちのお忙しいところインタビューを受けて下さったのは、もんじゃ・お好み焼の「六文銭」のおかみさんです。